「ケータイ小説に関する定期調査」の第1回目報告によると、2008年10月の調査での認知度は6割弱、利用体験者は2割弱に対して、全体の94.2%で「ケータイ小説という言葉を聞いたことがある」と回答したそうだ。
調査対象の内訳は「全国10代?60代以上のインターネットユーザー1,087人」「男性52.9%、女性47.1%」「年齢別:10代16.7%、20代18.3%、30代21.3%、40代16.2%、50代15.5%、60代以上12.1%」。
この比率で94.2%(1,024人)が「ケータイ小説という言葉を聞いたことがある」と回答したそう。
また、1,024人中27.0%(276人)が「ケータイ小説を読んだことがある」と回答した。調査対象での割合は25.4%と約4人に1人は何らかの「ケータイ小説を読んだことがある」ことになります。
「ケータイ小説を読んだことがある」と回答した276人に「ケータイ小説を読んだ媒体」を問いかけたところ1位が「WEBサイト」217人で2位が「書籍化されたもの」118人と成った。(複数回答)
昨年の調査から10カ月あまりで認知度が急上昇94.2%したのは「ケータイ小説」→「書籍化」→「ドラマ化」などのマスメディアの戦略も一役買っている点も有るのではないでしょうか。
「ケータイ小説」でヒット(読者が多い)ものを「書籍化」するのはベストセラーに導く労力も少なくて済むし、「ドラマ化」しても視聴率を稼げると予測するのも容易いなのも露出が多い理由となっているのはないでしょうか。
特に最初の「ケータイ小説」に関しては、本にしないので低コストで世の中に出せるのは各方面にとって好都合(この景気ですし)なのは間違いないと思います。
ただし「ケータイ小説」の中身に関しては、小説と言うイメージのものより「個人の日記や体験」を書き連ねたものが多いように感じるのは私だけでしょうか。
本当の意味での「小説」がケータイやネットの社会の中から生まれるのを期待したいと思います。