世界最大の携帯電話メーカー「Nokia」がWindows搭載の3GミニノートPCをPC市場に投入する事を発表しました。
第1弾は、3Gネットワーク接続機能を備えたNetbook(ミニノートPC)「Nokia Booklet 3G」。
「Nokia Booklet 3G」はIntelのAtomプロセッサZ530、Windows、10インチディスプレイ、バッテリー持続時間は12時間、ビデオ出力用HDMIポート、ビデオカメラ、SDカードスロット、3Gネットワーク(HSPA)とWi-Fiに対応しBluetoothを備える。
筐体はアルミニウムで、重さ1.25キロ、厚さ2センチ弱と薄型軽量になっている。
このほか注目なのは「Ovi Mapsガジェット」と連係するGPS機能などが使え、ノキアのスマートフォンとの同期も行えるという点。
「Nokia」は携帯電話市場では世界最大規模だが、このところの世界的な景気後退の影響から携帯電話に比べてマージンの薄いPC業界への参入は「Nokia」の経営を圧迫するのではないかとの声も上がっていたようだが、「われわれはPC業界のマージンレベルをきちんと認識しており、そのうえでこの業界に参入した」との声明を発表している。
発売時期や価格については、9月2日開催の同社年次カンファレンス「Nokia World」で発表する予定。
携帯電話メーカーは各社独自の技術でPCとは差別化を図って来たのですが、ミニノートPCの登場でユーザーのニーズが「PCの携帯性」に一気に傾いたのを感じたのではないでしょうか。
国内のPCメーカーがこぞって「ミニノートPC市場」に参入する中で、世界的な携帯電話メーカーの「Nokia」が進出したのを受けて国内携帯電話メーカーも何らかの手を打ってくる可能性も出てきました。
新規参入が一番恩恵を受けると言われていますが「参入のタイミング」を誤ると取り返しのつかない事にも成りかねない状況が、今の世界市場の状況であるのも事実として有ります。
今回の「Nokia」の参入はどういった動きを見せるかは注目に値するのでないでしょうか。